ハエ目タマバエ科(学名:Cecidomyiidae)

hae_02体長3mm前後の小型のハエです。脚と触角は長く、全体的に細長くて弱々しい体形をしています。翅は透明で幅広くほぼ楕円形をしており、翅脈は退化してほとんど無いように見えます。タマバエ科に属する種の数は非常に多く、現在世界中で2,500種以上が確認されています。
タマバエ科のほとんどの幼虫は植物に寄生し、球状の虫こぶを作るため、この名が付いています。虫こぶは肉眼でも見えるので、寄生の有無を簡単に知ることができます。また、虫こぶを作らない寄生性のもの、腐食性のものおよび捕食性のものがいます。クワシントメタマバエ(Diplosis mori Yokoyama)は、大体6月下旬頃に第1回目の成虫が羽化します。成虫は昼間葉の下などの薄暗い場所でじっとしていますが、辺りが暗くなってくると活動を始めます。