ヒアリ(学名:Solenopsis invicta)

  • 近年、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、台湾、中国南部など環太平洋諸国に急速に分布を拡大しているが、侵入経路は明らかになっていない(日本では特定外来生物に指定)。
  • 草地など比較的開けた環境を好む。温度選好性は亜熱帯~暖温帯地域。
  • 繁殖期:羽アリは通年みられるが、特に春・夏に多い。結婚飛行は春から晩秋まで7回程度行う。
    産仔数:女王アリは1日に2,000個近く産卵し、コロニーの固体数は8万~25万にもなる。
  • マウンド状のアリ塚をつくる。3年で高さ30cm、直径約60cmに達する。通常60~100㎡の縄張りを持つ。
  • 雑食性で節足動物やトカゲなどの小型脊椎動物、甘露、樹液、花蜜、種子などを食べ、採餌活動は単独で行われることが多い。
  • 刺された瞬間は「熱い」と感じるような痛みが走る。数分~数十分で腫れが広がり発疹が現れることもある。
  • 体質によっては、呼吸困難などのアナフィラキシーショックを引き起こし、命にかかわる危険な状態になることもあるので、刺されないように注意が必要。
  • 人体だけでなく生態系や農作物への影響も懸念される。