ホウ酸施工士講習に参加(シロアリ対策のお勉強:前編)

matsuiこんにちは、ノービルの松井です。

先月のことですが、「ホウ酸施工士認定講習」に平澤さんと参加してきました。
「ホウ酸施工士」ってなんぞや?
その前に「ホウ酸とシロアリ」についてお話しましょう。

現在の「シロアリ対策」で使うものと言えばいわゆる「合成殺虫剤」を使いますが、殺虫剤は数年で殺虫成分が揮発し、効果が薄れてしまいます。聞くところによるとこの「揮発」が問題で、薬剤によっては人体に影響が出るものがあります(当社ではそのような問題のある薬剤は使用しませんが)。
その点ホウ酸は基本的に鉱物・石、つまり「天然もの」です。
石は何億年たっても無くなりませんから、合成薬剤みたいに揮発したりしません。臭いもありません。人体への影響もないわけです。

このブログをご覧の方なら「ゴキブリ団子」にホウ酸が使われていることはご存知かと思います。
「ゴキブリ団子=ホウ酸」を食べたゴキブリはもちろん死にますね。この「ホウ酸がゴキブリに効く仕組み」に関しては書き出すと非常に長くなるので興味のある方はご自身で調べて見てみてください(丸投げ)

シロアリはゴキブリの親戚ですので、ホウ酸を体に取り込むと腎臓器官が無いので放出できず死んでしまいます。
なので、ホウ酸を溶かした水をお家の木材に処理してやれば、シロアリ被害にあわなくて済むし、成分は半永久的に残るし、人体への影響はほとんど無しのいいことづくめじゃん!
というのが、「ホウ酸によるシロアリ対策」になります。

でも、ホウ酸というのは万能ではないんです。その理由を今から2つお話しします。

<その1>
ホウ酸は水に弱い。雨が当たったり、水にぬれると簡単に流れ出してしまうそうです。ですので、「処理」をするときにはきちっとした防水対策が不可欠です。

<その2>
ホウ酸は少量では機能しない。適量を処理しないとうまく木部に浸透せず、防蟻機能がなくなります。

このほかにも弱点というか、注意点がいくつかあります。
これらのことを知っておかなくては正しいホウ酸処理ができません。
そのため「一般社団法人 日本ホウ酸処理協会(JBTA)」が出す「ホウ酸施工士認定制度」があるわけです。

ぜぇーはぁー、ぜぇーはぁー、あ~長かった!
今日のブログはこれでおしまいです、それではさようなら!(逃)

 

え~、「これで終わるな」とちょっと冷たい視線が刺さってきますので、講習会場の模様をちょっとだけお見せします。
今回は4日間の研修スケジュールで行われました。
講習会場は「日本ボレイト㈱」さんの「埼玉工場・JBTAホウ酸処理研修施設」で、入口入ってすぐのところに「座学スペース」、その後ろに1分の1スケールの木造家屋の模型があります。
ここで2日間座学講習、模型を使って「新築」の実地研修が1日行われ、さらにもう1日は既存住宅にお邪魔して「既存住宅施工」の研修が行われました(「既存研修」は「シロアリ防除施工士」を取得している人は免除されるので、今回私たちは参加しませんでした)。

座学は配布された資料をもとに進められました。
先に長々と書いたホウ酸の利点と弱点、施工するうえで気をつけないといけないこと、用意する道具etc・・・をみっちりとお勉強です。
初日は愛知から埼玉への移動でへろへろ、平澤さんも私も内容が頭に入るやら入らないやら^^;
終わってホテルに戻り、コンビニの赤ワインを一杯飲んでそのまま寝てしまいました。

それでは、後編に続きます。

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