昆虫の豆知識「外来種:アルゼンチンアリ編」*異物混入昆虫の同定も承ります。

こんにちは。ノービルの齋藤です。

晴れたと思ったら翌日は雨だったり・・・この季節の天気は気まぐれですね。
豊橋市は水不足で節水を呼びかけていたので、正直雨は有難い気もします。

さて今回のテーマは「アルゼンチンアリ」です。

外来アリで特定外来生物に指定されている南米原産のアリです。
平成5年に広島県で確認されたのが最初で、愛知県においては、豊橋市・田原市・東海市で確認されています。

外来アリといえば、「ヒアリ」も数年前に話題になりましたよね。
毒をもっているため、アナフィラキシーショックの可能性もあり大変危険なんですよね・・・。

一方アルゼンチンアリは、毒針はもっていません。
ただし攻撃的なのでかまれることがあります。

屋内に侵入すると食べ物にたかったりして不快感を与えたり、農業害虫としても問題となっています。
また、攻撃性が高い点から在来アリを攻撃します。世界では生態系への影響(在来アリの減少など)も報告されているそうです。

さて、このほど仕事でアルゼンチンアリに関わる機会がありましたので写真を見ながら特長をつかんでいってみましょう!

こちらのトラップでアルゼンチンアリの生息の有無を調査します。
プラスチック製なので雨が降っても安心ですね。

このように、中に粘着が入っているのでそこにアリが捕獲されるという算段です!

これがアルゼンチンアリです。

大きさは2.5~3ミリで、茶色で細身です。
特徴としては、行列が線状ではなく帯状で、高速でせわしなく動きます。

もしもアルゼンチンアリを見つけた場合は、市販のアリの駆除用のスプレーやアルゼンチンアリ用の液剤などで対処できます。

世界との貿易が盛んなのは良いですが、昔からの生態系に影響が出るのはやはり悲しいですね。

それではまた・・・

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<社長コメント>
齋藤さん、いつも昆虫同定作業お疲れ様です!
最近ではアルゼンチンアリの調査・防除作業にも参加。男性社員と同様に力を発揮してくれて本当に頼りになっています。いつもありがとう (^^)v