異物混入虫の「ノミバエ」のご紹介※豊橋市・岡崎市は初回異物混入調査は無料です。

こんにちは。
ノービルの齋藤です。

冬が始まりましたが、今年はまだまだ暖かい日が続いていますね。
長期予報では暖冬になるようです。
例年では虫たちもそろそろ冬支度を始める頃でしょうが、工場内などで発生するコバエはまだまだ多数捕獲されています。

さて今回もハエの紹介です。
コバエの一種「ノミバエ」です。

体長は2-3 mmのハエです。
基本的には屋外に生息しますが、屋内でも発生することもできるハエです。
屋内へ入ると食卓の上や壁をすばやく走ったり飛んだりしています。

ノミバエは腐敗した有機物(糞や生ゴミ、動物の死骸など)から発生し、それら有機物に卵を産みます。
エサは少量でも生きられるため少しのゴミからも発生できてしまいます。
さらに環境さえ整えば、卵から成虫になるまでが非常に早く大量に発生する可能性もあるので大変厄介です。

こちらがノミバエです。
防虫管理させてもらっているところでライトトラップに捕獲されたものです。

身体的特徴を述べると、

↑翅脈(しみゃく)の根元上部がはっきりしています。
二枚目の写真で青く示した部分が他の翅脈と比べはっきりしているのが分かります。

※翅脈・・・昆虫の翅にある脈のこと。種によって脈の入り方が違ったり一部が色づいたりするなど様々な特徴がある。種を特定するためのポイントにもなります。

 

↑後脚の根元部分の節(腿節:たいせつ)が発達し太くなっているのも特徴の一つです。

年間を通して見られますが、多く見られるのは春~初夏と秋ごろになります。
しかし、暖冬の今年はまだまだ発生しやすい状況です。
これまでのハエ同様、光に誘引される習性があるので家屋等の明かりや腐敗物や食品につられて入ってくることがあります。

対策としては、生ゴミはすぐに処分したり食品をそのままにしない、ゴミ箱を蓋付きのものにしたりして管理するなど、ノミバエが生息や産卵するものを放置せず綺麗に保つことが大切になります。
排水溝の掃除もこまめにしておくといいでしょう。

こちらのノミバエも、網戸などに拭きかけ寄せ付けにくくするスプレーも市販されているので、そういうもので対策するのも良いかもしれません。ただし食品周りでは使用時に十分な配慮が必要です。

それではまた・・・。

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<社長コメント>
齋藤さん、同定業務お疲れ様です。ノミバエの写真がはっきりしていて見やすいです。
そのうち、齋藤さん指名で異物混入の問い合わせがあるかもしれませんね。
引き続き、よろしくお願いします。