ハエ目クロコバエ科(学名:Milichiidae)

体長は2mm程度で、体色は灰色~黒色で光沢がある種です。肉眼では確認することが困難ですが顕微鏡下で観察すると、頭部にアルファベットの「M」字があるのがクロコバエの特徴です(※ハエ目フンコバエ科でもこの「M」字がみられる種もいる)。また、口先が長いく非常に細かいですが翅(はね)の脈や脚の色や毛にも特徴があり、以上のような特徴を観察し総合的にクロコバエと判断します。幼虫は動物性腐敗物(主に糞や死骸)などを食べる腐食性で、落ち葉などを含む生ごみ・堆積物や汚泥なども発生源となります。多くの成虫は畜舎のそばで見られ屋外で発生し生活しますが、幼虫が汚水や汚泥から発生した後成虫となり飛翔し隙間などから屋内への侵入が考えられます。光にも誘引され、当社のライトトラップでもまれに見かけます。