ハエ目ハヤトビバエ科(フンコバエ科)(学名:Sphaeroceridae)

体長は1~3 mm程度で、体色は黒色~黒褐色で斑紋がみられる種も存在します。後脚ふ節の第1節が短く幅広いのが特徴です。飛翔力は弱く、成虫は発生源から大きく移動をしません。夜行性で、光に誘引される傾向があります。
卵から幼虫がかえるのに約2日、そこから1~3週間で蛹となり、さらに約1週間後に成虫となります。成虫は1~2か月生きるとされます。幼虫は、屋外であれば水分を含んだ動物の糞や死骸、腐敗した植物やスカムなどから発生し、排水溝で堆積した食品残渣や漏水箇所などから内部発生も可能です。発生期間は春先から夏までですが、環境によっては秋まで生息しています。なお、代表的な種はフサヒゲフンコバエ(Leptocera caenosa)やハマベフンコバエ(Leptocera fuscipennis)です。