アライグマ

アライグマは、北アメリカ原産の哺乳類で、日本にはペットとして持ち込まれたものが野生化し、全国に分布を広げています。
体長は40~60cmほどで、灰褐色の体毛に覆われ、目の周りの黒いマスク模様と、縞模様の尻尾が特徴的です。

アライグマは雑食性で、果物、木の実、昆虫、小型哺乳類、鳥の卵など、様々なものを食べます。
特に甘いものを好み、農作物への被害も深刻です。夜行性で、昼間は木の洞や屋根裏などで休み、夜になると活動を開始します。

手先が器用で、ドアノブを回したり、瓶の蓋を開けたりすることもできます。
また、水辺を好み、獲物を捕る前に水中で洗うような行動が見られることから、「アライグマ」という名前が付けられました。

繁殖力が強く、1回の出産で3~5頭の子どもを産みます。
寿命は野生で3~5年、飼育下では10年以上生きることもあります。

アライグマは特定外来生物に指定されており、生態系への悪影響や農作物への被害が問題となっています。
人家に侵入し、屋根裏などに巣を作ることもあり、騒音や糞尿による被害も出ています。

近年、アライグマによる被害は深刻化しており、その対策が急務となっています。

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