害虫の種類別一覧とその駆除法を解説しています。
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ノミ類
アザミウマ類
ゴキブリ類
- クロゴキブリ(学名:Periplaneta fuliginosa)
- チャバネゴキブリ(学名:Blattella germanica)
- ヤマトゴキブリ(学名:Periplaneta japonica)
- ワモンゴキブリ(学名:Periplaneta americana)
ゴキブリ類の駆除法
屋内で繁殖させないためには、残飯や生ごみ、食べかすなどを片付けて清潔に保つことが重要です。ビルの飲食店などはゴキブリが特定の場所に集まって潜んでいることも多く、定期調査によって生息数や潜伏場所を把握することで効果的な駆除ができます。
ゴキブリの殺虫には、粘着トラップによる物理的な捕獲のほか、各種の薬剤を用います。殺虫剤エアゾールは直接吹き掛けるほか、潜伏したゴキブリを外に追い出す(フラッシング)効果もあります。有機リン剤は、徘徊場所や潜伏場所に散布しておき、その処理表面上を徘徊したゴキブリを駆除する手法(残留処理)に用います。ベイト剤(食毒剤)は、食べたゴキブリがすぐには死なず、活動場所や潜伏場所で殺虫成分を含んだ糞や嘔吐物を排出するため、それを食べた仲間のゴキブリも駆除することができます。
ハエ類
ハエ類の駆除法
発生源が敷地内にある場合、発生源自体を除去するか、幼虫を駆除するIGR剤(昆虫成長制御剤)や有機リン剤を散布します。
しかし、成虫は発酵臭や腐敗臭、温暖な環境に誘引されて外部から飛来することも多く、その場合発生源自体への処理は困難です。そのため、生ごみなどは密閉性の高い蓋つき容器などに入れて1週間以上放置しないようにする、出入り口や窓を開けたままにしない、出入り口は前室を設けて二重扉にする、換気扇口や給排気口に防虫ネットを付けるなど、ハエの侵入を防ぐ対策が必要です。ハエがよく集まる場所には、壁面や天井などへの殺虫剤の残留噴霧処理や、蒸散性の殺虫プレートの設置も効果的です。
コバエ類
- キノコバエ科(学名:Mycetophilidae)
- トゲハネバエ科(学名:Heleomyzidae)
- ハエ目クロコバエ科(学名:Milichiidae)
- ハエ目クロバネキノコバエ科(学名:Sciaridae)
- ハエ目ショウジョウバエ科(学名:Drosophilidae)
- ハエ目タマバエ科(学名:Cecidomyiidae)
- ハエ目チョウバエ科(学名:Psychodidae)
- ハエ目ニセケバエ科(学名:Scatopsidae)
- ハエ目ヌカカ科(学名:Ceratopogonidae)
- ハエ目ノミバエ科(学名:Phoridae)
- ハエ目ハヤトビバエ科(フンコバエ科)(学名:Sphaeroceridae)
- ハエ目ユスリカ科(学名:Chironomidae)
コバエ類の駆除法
コバエ類の駆除は、幼虫の生息場所(発生源)を日常的に清掃、除去することが重要です。例えばチョウバエ類、ノミバエ類などは水回りの清掃が必要となります。また、汚水ピットなどの発生源との隙間を埋めたり網を張ったりすることで、発生源から屋内への侵入を防ぐことも効果的です。
幼虫に対しては、昆虫成長制御剤(IGR剤)が有効です。成虫に対しては、エアゾール剤の直接噴霧や、密閉された空間では蒸散性の殺虫プレートも効果的です。
カ類
- アカイエカ(学名:Culex pipiens pallens)
- イエカ属(学名:Culex)
- チカイエカ(学名:Culex pipiens molestus)
- ヤブカ属(ヒトスジシマカ(学名:Aedes albopictus))
トコジラミ
トコジラミの駆除法
あまり長距離は歩行しないので、被害にあった場所付近の隙間にピンノズル付きエアゾールなどで薬剤を注入します。虫糞で黒く汚れているところは、重点的に処理します。また、トコジラミが徘徊する場所に有機リン剤などを残留噴霧したり、炭酸ガス製剤を隙間や家具類に吹き付けると効果が向上します。
食品にわく虫
- カツオブシムシ類(学名:Anthrenus spp)
- コクガ(学名:Nemapogon granella)
- コクヌストモドキ(学名:Tribolium castaneum)
- コクヌスト(学名:Tenebroides mauritanicus)
- ココクゾウ(学名:Sitophilus oryzae)
- コナナガシンクイ(学名:Rhizopertha dominica)
- ジンサンシバンムシ(学名:Stegobium paniceum)
- タバコシバンムシ(学名:Lasioderma serricone)
- ノコギリヒラタムシ(学名:Oryzaephilus surimamensis)
- ノシメマダラメイガ(学名:Plodia interpunctella)
- バクガ(学名:Sitotroga cerealella)
- ヒョウホンムシ類(学名:Ptinus spp)
食品にわく虫の駆除法
成虫に対してはピレスロイド系殺虫剤や加熱殺虫(60℃以上を数分間持続させる)も効果がありますが、一旦加害された食品から昆虫を除去するのは困難です。そのため、食品を密閉容器に入れて虫を侵入させないようにすること、粉だまりなどを清掃してできる限り発生源を除去することが重要です。
ノシメマダラメイガ、タバコシバンムシ、ジンサンシバンムシ等の代表的な食品害虫は、雄をフェロモントラップで捕獲することで生息状況を把握し、相対的に生息数を減少させることもできます。
ハチ
- アシナガバチ類(ハチ目アシナガバチ亜科 学名:Polistinae)
- オオスズメバチ(学名:Vespa mandarinia)
- キイロスズメバチ(学名:Vespa simillima xanthoptera)
- クマバチ(学名:Xylocopa appendiculata)
- コガタスズメバチ(学名:Vespa analis)
- スズメバチ類(ハチ目スズメバチ亜科 学名:Vespinae)
- ヒメスズメバチ(学名:Vespa ducalis)
- ミツバチ類(ハチ目ミツバチ科 学名:Apidae)
- 寄生バチ(コマユバチ科 学名:Braconidae)
ハチの駆除法
防護服を着用の上、殺虫剤で駆除を行います。ハチの活動性が低下し、ハチが巣に集まってくる夕方以降に作業を行う必要があります。ハチ類の駆除は危険が伴いますので、お困りの際はぜひ当社までご相談ください。
シロアリ
シロアリの駆除法
シロアリの駆除法は、床下から木材あに薬剤を散布する在来工法と、ベイト剤(食毒剤)を設置して職アリに巣まで持ち帰らせ、巣ごと駆除するベイト工法があります。専門業者による施工が必要になりますので、お困りの際はぜひ当社までご相談ください。
アリ
- アルゼンチンアリ(学名:Linepithema humile)
- クロオオアリ(学名:Camponotus japonicus)
- サクラアリ(学名:Paratrechina sakurae)
- ヒアリ(学名:Solenopsis invicta)
アリの駆除法
アリの駆除法は、粒状のベイト剤を巣の周辺に施工する方法が有効とされています。専門業者による施工が必要になりますので、お困りの際はぜひ当社までご相談ください。
毛虫
チャドクガの駆除法
毒針毛が舞いにくい風のあまり吹かない湿度の高い日に、毒針毛から肌を守るため露出の少ない服装で行う(風が吹いている場合は風上から駆除を行う)。決して素手で触れてはなりません。卵や幼虫(毛虫)は葉についているので葉に直接ビニール袋を被せて除去するか、周辺の葉や枝を一緒に切り取ってビニール袋に入れて処分します。
幼虫が成長して樹木全体に広がった場合は殺虫剤を使用します。成虫はエアゾール式の殺虫剤では暴れてしまうので、湿らせたティッシュを5枚程度重ねて毛が舞わないように捕獲します。もし毒針毛に触れてしまったらこすったりせず、粘着テープなどで毒針毛を除去し強めの流水でよく洗い流しましょう。
ダニ
ダニの駆除法
生息調査を実施した上で、殺虫剤が有効なダニに対しては薬剤にて防除します。寄生性のダニであればその宿主を対象とした防除も必要になります。また、室内で発生するダニには電気掃除機を用いた清掃も大変重要になります。屋外で発生しているダニを根本的に防除することは困難ですので、殺虫剤の直接噴霧やダニの好物を除去すること、ダニが生息していそうな場所に近寄らないまたは皮膚の露出しない衣服を着用するなどの対応が重要になります。
有害なコウチュウ類
有害なコウチュウ類への対処法
発生源への対応は個人の手に及ばない場所が多いため、有害なコウチュウ類が生息しそうな場所へ入る際には細心の注意を払うこと。万が一体液に触れてしまった場合は、水で洗い流し必要に応じて医療機関を受診してください。また灯火に誘引される虫に対しては、網戸などで屋内へ侵入されないようにすることが基本です。
建物周辺の害虫
- アシダカグモ(学名:Heteropoda venatoria)
- カマドウマ科(学名:Rhaphidophoridae)
- カメムシ類(学名:Heteroptera)
- クモ目ヒメグモ科セアカゴケグモ(学名:Latrodectus hasseltii)
- ケラ(学名:Gryllotalpa orientalis)
- ゲジ(学名:Scutigeromorpha)
- ハエトリグモ類(学名:Salticidae)
- ハサミムシ目(学名:earwigs)
- ムカデ(学名:Chilopoda)
- ヤスデ(学名:Diplopoda)
- ワラジムシ目(学名:Isopoda)
建築物周辺の害虫類への対処法
エサとなる昆虫や落ち葉などが無いよう周辺を清掃したり、潜みやすい廃材や植物の堆積物を除去したりするなど、建屋周辺の清掃をして生息されにくい環境にすることが重要です。また、わずかな隙間から屋内へ入り込まれる可能性も考えられるため、配管貫通部や外壁の隙間を塞ぐなどの侵入防止対策が必要です。地表面を乾燥させるために、日当たり、水はけをよくすることが重要です。でもムカデやセアカゴケグモ(メス)は毒牙があるため、素手で触らないよう注意が必要です。
屋内発生かつ異物混入の可能性がある昆虫類
屋内発生かつ異物混入の可能性がある昆虫類への対処法
発生源への対応が主となります。それぞれのエサとなるものを排除したり、清掃・整理整頓したりすることによって発生しづらい環境づくりが重要です。
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